October 16, 2012

バックアップの重要性

 昔はパソコンというと取っつきにくい感じさえしたのでしょうが、今では家庭電化製品のほとんどがマイコン制御で、通信機能を付けた物も少なくないです。外出先から制御できるエアコンやインターネットができるテレビなんてもはや「普通」の話です。
 こういう通信機能を持った家電品も含めて、今時の携帯電話やスマホはますます多機能化されて、パソコンと同じような働きをしてくれます。
 もともとパソコンは計算機でしかなかったのですが、それをソフトウェアで制御して、いろんなディバイスと組み合わせて印刷できるようになったり写真や動画を編集したりできるようになっただけなのです。
 ところがインシデントは起こるのです。いわゆるユーザーデータというのは個人情報にも関わるし、知的所有権とも関わる。デジタルデータは簡単にコピーされ、流出したり改ざんされたりする物なのです。これは、必ずしもネットワークによるばかりではなく「のぞき見」等に代表されるソーシャルエンジニアリングによる物も少なくありません。
 そこで、大事になるのがデータの管理です。まずは無くさない事。たとえばHDDやUSBフラッシュ等はいつ何時クラッシュしても不思議ではありません。かといって、re-writableメデイア(読み書きできる)でないと不便です。ですから、まずは他のメディアにバックアップを取るのです。バックアップですから一定の時系列管理は必要なのですが、CD-RやDVD-Rなどの光学ドライブに書き込んでおいて一定の時期が来たらシュレッダーで廃棄します。もちろん光学メディアとてカビや変形があるのですからテレビCMで言うような半永久的な物ではありません。本棚に立てておく位の環境であればせいぜい5年くらいと思っておいた方が無難です。
 それでもです。たとえば携帯のアドレス帳を定期的にバックアップ取っていれば、何かの拍子で水の中に携帯落としても、新しい機種にデータだけ戻せば済むと言う事になります。
 ハードディスクがクラッシュしても、OSのイメージと、ユーザーデータがバックアップしてあれば、新しいHDDだけ購入すれば、すぐに元通りです。大半の場合OSは再インストールになるのですが、それでもユーザーデータがあるか無いかは雲泥の差なのです。
 もはやパソコンだけではない昨今、ユーザーデータだけではなく、設定情報などもしっかりバックアップとっておられるでしょうか。