June 06, 2012

IPv6運用開始

 金星が太陽と地球の間を通るからって訳ではないのでしょうが、今日からgoogleやfacebookなどの世界の大手サイトがIPv6の運用を始めました。って言うか、日本が一番東側にあるので、的確に申し上げると"始めます"です。
 日本のJNICは、実質的には日本だけではなくアジア地区(APNIC)のインターネットのアドレスも発行してきたのですが、中国での需要も急速に拡大してきましたから、これまで発行してきたIPv4のアドレスは既に2011年4月に枯渇してしまったのです。
 このIPv4って言うのは例の192.168.*.*なんて言う形で表示される32bitを8桁ずつ10進数に直して"."でつないだインターネット上の住所です。実際にはグローバルアドレスを持っているプロバイダーがlocalアドレスを貸与して運用しては来たものの、いずれは128bitを16桁ずつ":"でつないだIPv6に変えなければというのは叫ばれてきたのですが、何しろ、もし一斉に変えるとルーター等のノードをはじめとしたほとんどのインターネット通信機器を変えなければいけませんので、コストもとんでもなく掛かるのです。
 特にNTTのフレッツ光などでは通信網が独自の仕様になっているため新しい規格を導入すると不具合が発生する事も懸念されてきました。
 ですから、当面はIPv6の運用はIPv4の運用に並行して行われるのですが、どのみち近い将来、ちょうど昨夏まで日本中で地デジテレビがもてはやされたようにIPv6の機器類を調達しなければならなくなるのです。
 但し、いろんな不具合が発生する事は目に見えているので、暫くは静観です。