June 23, 2012

勝ち・負けの話

 6月18日に発表されたHPC(High-Performance Computer)、いわゆるスーパーコンピュータの処理速度の順位で米国の「Sequoia」が首位になり2期連続で首位をキープした日本の「京」が首位を陥落しました。
 「京」は理研と富士通が1120億円を投資して開発したHPCで10.51ペタFLOPSの演算速度は、昨年までは中国の「天河1A号」を押さえて1位だったのですが、蓮舫参議院の「2位では駄目なのか」って言うと、負け方が気になるのです。
 今回首位に立った、「Sequoia」はIBMの「BlueGene/Q」をベースのマシンで、16.32ペタFLOPSのスコア出しているのです。また、スピードのみならずエネルギー効率も良く、今後の機能拡充次第で、最終的には20ペタFLOPSの計算が可能になるらしいですから、もはや「京」のダブルスコアです。
 3年前からIBMによって開発が始められたこの「Sequoia」は、実際に米国家核安全保障局(NNSA)の先端シミュレーション演算プログラムに使われているのです。
 今回のランキングではベスト10の中の5台がIBM製HPCで、全ランキング中では、500台中213台がIBM製ですから、やっぱり世界のIBMです。
 正直な所、いつも日本は米国の後塵を拝しながら、言われるままに操られてきたのですが、事、コンピュータに関してはIBMがPC/ATを出した1984年にさかのぼる1982年にNECがPC98を出していたのだし、日本らしい技術を培ってきてると思うのですよ。
 原子力も本来は国を挙げて機密を保持できる組織が研究するべきだったし、発電だけで事業化する物ではなかったです。発電ばかりにとらわれたが為にFukushimaの電源喪失への対処ができていなかったのだし、SPEEDIの情報も国民の避難経路、安全確保よりも、パニック防止のための隠蔽に至ったのだと思うのです。
 何も、お金をかけて、同じ土俵で勝負に勝つ事にこだわる話ではないのですが、むしろこの処理速度向上は基礎技術になるのですから、「負けました。へらへら?」では済まない話だと思います。
 PC-Touchで何ができるかというと、何もないのですが…。

Posted by pc-touch at 11:42:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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